日本における拡大生産者責任 (EPR) に対する認識の多様性と政策対話および政策展開への示唆

DOI Web Site 参考文献3件 オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Diverse Perceptions of Extended Producer Responsibility (EPR) and Implications for Policy Dialogue and Policy Development in Japan:
  • —Based on Stakeholder Interviews—
  • ――ステークホルダー・インタビューに基づいて――

説明

本研究では,12 人の日本人ステークホルダーにインタビューを行い,各論者の拡大生産者責任 (EPR) 論の特徴を EPR の種類,目的,適用範囲,論拠,生産者の範囲に着目して整理を行なった。金銭的責任のみでなく物理的責任や情報的責任が重要,有能論を主,原因論を副とする論拠が EPR を正当化するなどの指摘がなされた。また,論者の最終的な到達点への野心度と政府の介入方法によって物理的責任重視アプローチやポリシーミックス・アプローチ等の異なる EPR の政策導入・展開が提起されることを考察した。さらに,生産者に課す責任の厳格さの違いに着目した考察では,レスポンシビリティとライアビリティを区別した 3 つの責任論のうち,強制的 EPR のレスポンシビリティ論と義務論としての生産者のライアビリティ論との間での混同が生じやすいことを説明した。イノベーションという観点での EPR 制度論の議論が日本で展開されていないという課題も指摘した。

収録刊行物

参考文献 (3)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ