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- 梅村 穣
- 大阪急性期・総合医療センター救急診療科
書誌事項
- タイトル別名
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- A current view of sepsis-induced disseminated intravascular coagulation
説明
<p>敗血症性播種性血管内凝固(disseminated intravascular coagulation: DIC)は組織因子の放出を起点とする凝固カスケードの亢進と好中球―血小板―血管内皮の相互作用が複雑に関与したメカニズムで発症し,頻度,重症度ともに高い重要臨床課題の一つである.敗血症性DICに対して適切なタイミングで治療適応を検討するためには,日々繰り返し診断基準を用いてスクリーニングを行うことが重要であり,また血栓性微小血管障害症(thrombotic microangiopathy: TMA)などの類似の臨床像をきたす疾患と適切に鑑別を行う必要がある.敗血症における抗凝固療法の有効性はDICの有無,重症度によって異なる可能性があり,治療対象を適切に選定することが重要である.抗凝固療法を適切な時期に開始することも,その有効性に関与する重要な要素であり,最適な治療戦略を確立するためには,今後も研究を進めていく必要がある.</p>
収録刊行物
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- 日本血栓止血学会誌
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日本血栓止血学会誌 33 (5), 526-534, 2022
一般社団法人 日本血栓止血学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390856738294635008
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- ISSN
- 18808808
- 09157441
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可