脊柱後弯を有する高齢者に対する在宅バランストレーニングプログラムの介入効果 : 介入3ヶ月時点の体力測定値変化による検討

書誌事項

タイトル別名
  • The intervention effect of a home balance exercise program for elderly with kyphosis : An investigation for the change of the physical test at three months
  • セキチュウコウワン ヲ ユウスル コウレイシャ ニ タイスル ザイタク バランス トレーニング プログラム ノ カイニュウ コウカ カイニュウ 3カゲツ ジテン ノ タイリョク ソクテイチ ヘンカ ニ ヨル ケントウ

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説明

本研究は、脊柱後弯を有する高齢者に対する転倒予防および活動量の維持・向上を目指したバランストレーニングプログラムの開発に向け、整形外科クリニック通院中の女性高齢者10名を対象に、4種類からなるトレーニングを実施してもらい、3ヶ月時点における体力測定値の変化から、本プログラム効果の検討と課題の明確化をおこなった。トレーニング実施により体力測定値の改善が認められた者は、バランス能力では開眼片脚立ち4名、重心動揺(単位軌跡長)では開眼6名、閉眼5名であった。筋力では足趾把持力5名、膝伸展筋力7名、体幹筋力では腹筋、背筋ともに4名であった。足関節可動域では背屈角度、低屈角度ともに6名であった。トレーニング前後における各測定項目平均値はいずれも有意差を認めなかった。しかしながらトレーニング実施率は約80%と良好で、今後引き続き対象者の運動実施状況に応じた運動内容の見直しを図り、難易度を徐々にアップすることで、体力測定値の向上が期待できる。今後の課題として、トレーニング継続による体力測定値の推移に加え、活動量や日常生活動作における不自由さの変化、また個別面接の実施がトレーニング継続のためのモチベーション維持に与える影響について評価検討していく。

収録刊行物

  • 大阪大学看護学雑誌

    大阪大学看護学雑誌 16 (1), 29-37, 2010-03

    大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻

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