エビデンスに基づく周術期感染管理の実践

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タイトル別名
  • Evidence-based practice in perioperative infection control

抄録

<p>手術部位感染(surgical site infection:以下,SSI)予防のためには,対策をバンドル化して実施する必要がある。しかし,エビデンスがあるとされる対策を施設ですべて実践することは難しく,愛知医科大学病院でもすべての対策を実践できていないのが現実である。われわれは,エビデンスがあるといわれる対策を一つ一つ検討し,施設の現状に合わせて選択し実践してきた。2016年1月から愛知医科大学病院で直腸切除を行った患者のSSIについて検討してきた。その結果,2017年の表層SSI感染が多い現状が明らかとなったため,腹腔内洗浄終了後に手術器械を交換する目的で閉創セットを導入することにした。その結果,直腸切断患者のSSIの発生率は,器具交換導入前の22.6%(2017年1月から2017年9月)からその後9.6%(2017年10月から2018年12月)に減少した(P=0.06)。われわれの経験から,SSIサーベイランスにより施設の現状,問題を明確にし,有効とされる方法を一つ一つ実施していくことが実際的であり効果的であると考えられた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390856771397936640
  • DOI
    10.24679/gekakansen.18.5-6_416
  • ISSN
    24340103
    13495755
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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