認定薬局が地域医療において担う役割と期待

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  • ニンテイ ヤッキョク ガ チイキ イリョウ ニ オイテ ニナウ ヤクワリ ト キタイ

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<p>厚生労働省は,2015年10月に「患者のための薬局ビジョン」を公表し,その中で,地域包括ケアシステムの一翼を担う「かかりつけ薬剤師・薬局」の役割について示した.その薬局ビジョンを具現化するための方策として,都道府県知事による地域連携薬局および専門医療機関連携薬局(以下,認定薬局)の認定制度を2021年8月よりスタートさせた.認定薬局には,保険医療機関や介護事業所等と情報連携を図りながら,効率的で質の高い薬物療法をシームレスに提供することが求められる.一方で,薬剤師側からは,保険医療機関等との連携をどのように進めればいいのか,また多職種側からは,薬剤師の役割が見えない,ゆえに何を期待して連携すればいいのかがわからない,といった声も少なくない.多職種連携は,お互いの役割を理解し,抱える問題を共有し,その問題解決に向けてアクションを起こすことで初めて構築されるものである.薬局薬剤師が地域で担う役割を,薬局の利用者のみならず地域の多職種から理解されることによって,薬剤師の専門性や多職種連携の強化につながるものと期待される.</p>

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