福祉国家とグローバル化―フィンランドSOTE改革に見る国家の空間構造の変化―

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タイトル別名
  • The Welfare State and Globalization:Changes of the Spatial Structure of the State in the Finnish SOTE Reforms
  • フクシ コッカ ト グローバルカ : フィンランド SOTE カイカク ニ ミル コッカ ノ クウカン コウゾウ ノ ヘンカ
  • 都留文科大学

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抄録

要約  現在フィンランドで進行中の社会福祉・医療保健および救急サービス改革は、ヘルシンキを除外することが決まっている。これは、グローバル化、都市間競争が進行する中、ヘルシンキをフィンランドの国家生き残りの要として、特別な位置を与える動き、メトロポリス国家を目指す動きの一環としてとらえられる。農業国として戦後スタートしたフィンラドでは、1960年代に国家の統合をはかりながら、国の主導により、北部、東部地域にも産業化を推し進め、次に、子ども手当、サービスの整備をはかった。1980年代には北欧型の福祉国家の水準に至ったが、1990年代以降、EU 加盟、度重なる不況を経て、国の主導による計画、福祉国家諸制度は批判の対象となっている。2000年代以降は、ヘルシンキを念頭に、メトロポリス国家を目指す動きが、専門家、政治家により進められている。

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