格子状交通ネットワークにおける経路選択が交通量に及ぼす影響について

書誌事項

タイトル別名
  • The performance of routing policies on traffic flow in urban grid networks

抄録

<p>日常生活において,渋滞すると予想する場所を意図的に避けて目的地へ移動することがある.本研究では,このような移動時の方針が道路や交差点の交通量に及ぼす影響を分析する.分析にあたり,正方格子状ネットワークにおいて起終点が一様かつ独立である前提のもと,移動方針に応じた道路および交差点の交通量を算出する.その結果,右左折数を増やすほど中心部がより混雑すること,交通集中が予想される場所を回避して移動すると別の場所で交通集中が発生すること,道路交通量を極力減らすためには周辺の交通量を意識せず,最短距離かつ最短右左折数で移動すること,道路の交通量を平準化するよう交通が制御されている状況下において,交差点の最大交通量は平均的な交通量の7%増におさえられること,さらにその状況下で迂回による移動も認めると,総交通量が3.5%増える一方交差点の最大交通量を2.5%減らす効果があることなどを明らかにした.</p>

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 57 (3), 987-994, 2022-10-25

    公益社団法人 日本都市計画学会

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