後腹膜剥離アプローチで腹腔鏡手術を行った十二指腸憩室内結石の1例

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タイトル別名
  • A Case of Gastric Cancer Treated Using Laparoscopic Duodenal Diverticulum Resection through Retroperitoneal Approach
  • アトバラマク ハクリ アプローチ デ フククウキョウ シュジュツ オ オコナッタ ジュウニシチョウ ケイ シツナイ ケッセキ ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は84歳,男性.胃癌に対し腹腔鏡下幽門側胃切除術(Roux-Y再建),胆石症に対し腹腔鏡下胆嚢摘出術の既往がある.腹部CTで偶然に十二指腸憩室内結石を指摘された.慢性的な背部痛があること,および合併症のリスクを考慮し,待機的手術の方針とした.腹腔鏡下結腸右半切除術における後腹膜剥離先行アプローチの手技を応用して十二指腸憩室を確認し,憩室を切除して30mm大の結石を摘出した.十二指腸乳頭部との位置関係を確認の上,切開部を縫合閉鎖して手術を終了した.経過良好で術後9日目に退院となった.十二指腸憩室内結石の多くは憩室穿孔等を契機に発見され,緊急開腹手術が施行されており,腹腔鏡操作で後腹膜剥離アプローチによる待機的手術は過去に報告例が無い.本症例のように,上腹部に術後癒着が想定される症例に対し,特に有用な方法と考えられる.若干の文献的考察を加え報告する.</p>

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参考文献 (15)*注記

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