イプロジオンの水中での分解性と検査法の検討

DOI
  • 小林 憲弘
    国立医薬品食品衛生研究所 生活衛生化学部室長・博士(工学)
  • 土屋 裕子
    国立医薬品食品衛生研究所 生活衛生化学部派遣研究員
  • 五十嵐 良明
    国立医薬品食品衛生研究所 生活衛生化学部部長・博士(薬学)

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation of Hydrolysis of Iprodione and Development of Its Analytical Method

抄録

イプロジオンの水中での分解性について、模擬実験を行って評価するとともに、GC-MS およびLC-MS/MS による原体と代謝物(分解物)の同時分析法について検討した。イプロジオンは水中で即座に分解して、分解した原体のほぼ全量が代謝物に変換されたことから、水道水質検査では原体と代謝物の両方を分析し、その濃度を合計することが適切であると考えられた。また、精製水および水道水添加回収試験の結果、GC-MS による分析は濃度によってガイドラインの目標を満たさなかったが、LC-MS/MS による分析は良好な結果であったことから、アセトニトリルで固相抽出後、LC-MS/MS で測定する方法が適していると考えられた。

収録刊行物

  • 水道協会雑誌

    水道協会雑誌 90 (11), 11-22, 2021-11-01

    公益社団法人 日本水道協会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390856893076703744
  • DOI
    10.34566/jwwa.90.11_11
  • ISSN
    24358673
    03710785
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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