医原性後側弯症に対してasymmetrical PSOを用いた矯正固定術を施行した1症例

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抄録

<p>58歳女性,主訴は腰痛である.45歳時にTLIF(L3-4),PLF(L4-5),椎弓切除術(L3/4-L4/5),50歳時に椎弓切除術(L2/3),ヘルニア摘出術(左L5/S1)を施行されたが,経時的に後側弯変形の進行と,立位,歩行継続での疲労性の腰痛を認めるようになった.C7-CSVL:6.2cm,Cobb角:18°(L2-S1),LL:-14°,PI:52°,PT:39°,SS:13°,SVA:20.2cmであり,腰椎固定術後のrigidな後側弯変形であったため,asymmetrical PSO(L5)を用いた矯正固定術を施行した.術後C7-CSVL:0.5cm,Cobb角:0°(L2-S1),LL:46°,PT:24°,SS:28°,SVA:1.5cm,PI-LL:8°と改善を認め,体幹バランス不良に伴う腰痛は軽快し,現在のところ矯正損失なく経過している.Asymmetrical PSOは左右非対称にPSOを行い,矢状面と冠状面の矯正を同時に行う術式で,rigidな後側弯変形が適応とされている.医原性後側弯症でありrigidな変形であった本症例においてasymmetrical PSOは有用な術式であった.</p>

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