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説明
<p>【目的】足趾,指尖部に発生した有痛性ガングリオンのう胞は,切除だけでは30-60%が再発すると報告されている.今回当院で手術加療した症例より,のう胞の起源について考察した.【症例】症例は5例(男3,女2,年齢55-87歳)で,3例は趾部,2例は指発生であった.【結果】趾部のう胞例は全て長母趾屈筋腱鞘と連続しており,1例はのう胞のみの切除を行ったが,複数回再発した.2例は術前MP関節の水腫があり,関節滑膜切除を追加した所再発は無かった.指部2例も屈筋腱腱鞘と連続しており,のう胞切除とともにPIP関節の滑膜切除を行い再発は無かった.【考察】近年,腱鞘ガングリオンは足,手関節や足趾,指関節と交通しており,足趾,指先部のう胞の切除には関節滑膜切除をすべきという報告がある.少数であるが,当科例より足趾,指尖部のう胞の起源は隣接関節発生の可能性がある.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 71 (4), 730-732, 2022-09-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390856970591729664
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可