UV照射ポリエチレンモデル試料を用いるマイクロプラスチック劣化度評価法

  • 生田 久美子
    株式会社東ソー分析センター
  • 高尾 和也
    株式会社東ソー分析センター
  • 松本 良憲
    株式会社東ソー分析センター
  • 雪岡 聖
    京都大学大学院地球環境学堂地球親和技術学廊環境調和型産業論分野
  • 片岡 弘貴
    京都大学大学院地球環境学堂地球親和技術学廊環境調和型産業論分野
  • 田中 周平
    京都大学大学院地球環境学堂地球親和技術学廊環境調和型産業論分野

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation Method for Microplastics Deterioration Degree Using UV-Irradiated Polyethylene Model Sample

抄録

<p>近年,マイクロプラスチック(MPs)による環境問題が大きく取り上げられ,環境中におけるMPsの生成メカニズムについて研究が進められている.プラスチックが環境中のどこで,どの程度の劣化履歴(紫外線など)を受けてMPs化しているのかを把握することがMPs流出抑制につながると考えられるが,劣化履歴を調べる方法は確立されていない.MPsは微量,微小であることから劣化状態の解析手法が限られるが,フーリエ変換赤外分光法(FT-IR),サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)及び微小硬度計を用いることで劣化状態の評価手法を構築した.本研究では,UV照射したポリエチレンをモデル試料として適用し,カルボニルインデックス,分子量及び硬度から劣化の指標を得た.次に,環境中から採取したMPsを指標と比較することでMPsの屋外曝露(ばくろ)年数を推定した.</p>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 71 (10.11), 589-593, 2022-10-05

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (5)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ