秋田県八郎湖流域における浸透移行性殺虫剤と代謝物の濃度レベルと水平分布

書誌事項

タイトル別名
  • Concentration Levels and Regional Distributions of Systemic Insecticides and Their Metabolites in the Lake Hachiro Basin, Akita

説明

<p>2020年6月と8月に秋田県八郎湖流域における浸透移行性殺虫剤および代謝物の濃度レベルと水平分布の調査を行った。その結果, ジノテフラン, イミダクロプリド, チアクロプリド, チアメトキサム, クロチアニジン, エチプロールとフィプロニルおよび代謝物のチアクロプリドアミドが検出された。最大検出率はジノテフランが100%, チアクロプリドアミドが80%であり, 水稲生産の影響が示唆された。最大検出濃度は, 8月の湖内でジノテフランが2,200 ng L-1, 6月の流入河川でチアクロプリドアミドが60 ng L-1であった。8月のジノテフランは調査水域の広い範囲で検出され, 他の農薬に比べて1-3桁高かった。ユスリカ幼虫の急性毒性値によるPNECと最大検出濃度を用いた初期リスク評価ではジノテフランのみが1より大きかった。しかしながら, 本研究では四季を通じた動態は不明であり, 詳細な調査が必要であると考えられた。</p>

収録刊行物

  • 水環境学会誌

    水環境学会誌 45 (6), 257-270, 2022

    公益社団法人 日本水環境学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (14)*注記

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