1.老化計測におけるEpigenetic Clocks,Aging Clocks
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- 山田 秀和
- 近畿大学アンチエイジングセンター 近畿大学
抄録
<p>老化の研究には,暦年齢以外に,生物学的年齢が必要と考えられるようになり,多くのバイオマーカーが開発されてきている.その中で,老化関連疾患の老化速度を遅くするだけでなく,若返りを目的とするアンチエイジング薬の開発にも使えそうなDNAのメチル化を基礎にするEpigenetic Clock(EC)が開発されてきた.Epigenetic Aging Clock(EC)は,DNAのメチル化レベルから求めた生物学的年齢をいう.Epigeneticsな化学修飾は,一次DNA配列に影響を与えないDNAまたはクロマチンへの化学的変化で,DNA塩基またはヒストンタンパク質へのメチル基,アセチル基の共有結合(または除去)が主である.この時計はDNA上の一定数(数十から1,000個程度)のCpGジヌクレオチドのDNAメチル化を測定して割り出す.少なくとも,老化の機序にDNAのメチル化が重要な役割を果たしていることも明らかとなった.さらに,ECを基礎にAIを用いてAging Clockと呼ばれる臨床応用に有用な種々の老化時計が開発されている.老化プロセスは複雑で老化のバイオマーカーは重層的で多面的であることから,今後も多くの老化時計が作られると思われる.皮膚領域は,疾患として老化を見る機会が多く,ECは臨床応用に有用と思われる.</p>
収録刊行物
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- 日本皮膚科学会雑誌
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日本皮膚科学会雑誌 132 (12), 2659-2664, 2022-11-20
公益社団法人 日本皮膚科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390857136563149952
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- ISSN
- 13468146
- 0021499X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可