無症候性carotid webに対し,頚動脈ステント留置術を施行した1例

DOI Web Site 参考文献7件 オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • A case of carotid artery stenting for asymptomatic carotid web

説明

<p>症例は,特に既往のない54歳男性.健診でincidentalに無症候性carotid web(CW)が発見された.狭窄は高度であり,本人の希望により頚動脈ステント留置術(carotid artery stenting: CAS)を施行した.合併症の出現なく,術後経過も良好である.Carotid webは,頚部内頚動脈起始部後壁にできる柵状の構造物であり,脳梗塞の原因となり得る.症候性病変は,しばしば内科治療抵抗性であり,頚動脈血行再建術(carotid revascularization: CR)も考慮されるが,無症候性病変に対するCRの報告はほとんどなされていない.無症候性carotid webに対しても,頚動脈ステント留置術は安全に施行可能であり,有用な治療法となるかもしれない.</p>

収録刊行物

  • 脳卒中

    脳卒中 44 (6), 659-663, 2022

    一般社団法人 日本脳卒中学会

参考文献 (7)*注記

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