昭和初期におけるヨハネス・ブラームスの交響曲の紹介方法

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書誌事項

タイトル別名
  • Early Showa descriptions of Johannes Brahms’ symphonies as seen in the official journals of the New Symphony Orchestra
  • 新交響楽団の機関紙における曲目解説に着目して

抄録

<p>本稿の目的は、昭和初期におけるヨハネス・ブラームスの交響曲の紹介方法について、新交響楽団の機関紙における曲目解説に着目して明らかにすることである。ここでは、新交響楽団の機関紙『曲目と解説』、『フィルハーモニー・パンフレット』、『音楽雑誌フィルハーモニー』、『日本交響楽団誌』を主史料として使用した。これらの調査から、ブラームスの交響曲の曲目解説は、牛山充、堀内敬三、服部龍太郎、門馬直衛、属啓成らの音楽評論家が執筆を担当していることが確認された。また、《交響曲第2 番》から《交響曲第4 番》までの曲目解説においては、それぞれの主題に対応する管弦楽器の旋律的な動きとそれを担当する伴奏楽器の特徴的な動きが紹介されていた。新交響楽団の機関紙における曲目解説は、定期公演の聴衆に各楽章の演奏順序を提示するだけではなく、楽曲分析に基づく管弦楽の演奏上の基礎的な知識を提供していることが注目される。</p>

収録刊行物

  • 音楽表現学

    音楽表現学 19 (0), 1-12, 2021-11-30

    日本音楽表現学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390857226420504064
  • DOI
    10.34353/jmes.19.0_1
  • ISSN
    24351067
    13489038
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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