高炉スラグからのカルシウムの選択的抽出と抽出残渣のメチレンブルー吸着特性

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Selective extraction of calcium from blast furnace slag and methylene blue adsorption properties of extraction residue

抄録

<p>製鉄業で副産物として生成する高炉スラグは産業廃棄物に定められているが、その約8割はセメント・コンクリートに利用されている。しかし、今後、公共事業縮小化などのため、その需要は減少していくと考えられている。本研究では、高炉スラグから選択的にカルシウムを抽出する条件を探索し、その後に残る残渣を吸着材として活用することを検討した。 鉄鋼スラグの主成分はカルシウムであるが、そのほかにもシリコンやアルミニウムを多く含んでいる。酸性溶液のpHなどの条件を適切に設定することにより、カルシウムのみを選択的に抽出することに成功した。抽出残渣には、マイクロ孔が形成され高い比表面積(74.5m2/g)を有していることが分かった。カルシウム抽出前のスラグは、メチレンブルーに対してほとんど吸着能を示さなかったが、抽出残渣は高い吸着能を有していることが分かった。</p>

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390857226420574720
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.33.0_285
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ