本邦におけるエイデット(AIDET®)の序章
書誌事項
- タイトル別名
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- Preface to AIDET® in Japan
- -Aiming to Reduce Complaints about Outpatient Waiting Time-
- −外来待ち時間に関するクレーム低減化をめざして−
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説明
本邦での病医院における待ち時間の問題は,患者満足度向上の観点から最も憂慮されるべきものである. 湘南鎌倉総合病院(急性期医療区分,658床)では,患者接遇手法であるAIDET®を用い,外来の待ち時間におけるクレーム低減化の取り組みを行った. 患者のクレームを表出されるものと表出されないものに分け,前者を「顕在化クレーム(クレーム発生率として評価)」,後者を「潜在化クレーム(ストレス指数として評価)」と定義した.職員に対するAIDET®教育前後の変化として,それぞれのクレームの推移を患者アンケートにて評価した. クレーム発生率およびストレス指数は優位に低減化し,手法としてAIDET®は有用であった. 接遇によって患者の意識を待ち時間から他分野へ配分・転換させることがクレーム低減化の方策となり得る.AIDET®はそうしたニーズに応答可能な要素が採納されていると考えられた.
収録刊行物
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- 医療の質・安全学会誌
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医療の質・安全学会誌 17 (2), 117-126, 2022
医療の質・安全学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390857226420684544
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- ISSN
- 18823254
- 18813658
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可