書誌事項
- タイトル別名
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- Acquired Reactive Perforating Collagenosis
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説明
<p>患者:49 歳,男性</p><p>主訴:体幹,四肢の紅斑,紅色丘疹</p><p>既往歴:糖尿病,糖尿病性網膜症,網膜剥離,糖尿病性腎症,糖尿病性神経障害</p><p>現病歴:全身に瘙痒を伴う紅斑が多発しており,長年未治療であった。糖尿病性網膜症に伴う網膜剥離に対して当院眼科入院中に全身の皮疹に対して精査目的に当科紹介となった。 </p><p>現症:頭皮,体幹,四肢に痂皮や鱗屑を伴う小紅斑,紅色丘疹が散在していた。痂皮が付着する中央が軽度陥凹した小結節もみられ,同部位より皮膚生検を施行した(図 1 )。</p><p>血液検査:BUN 19 mg/dL,Cr 1.14 mg/dL,HbA1c 10.8%</p><p>病理組織学的所見:表皮のカップ状の表皮陥凹(図 2 )の中に膠原線維の経表皮排泄像を認めた(図 3 )。陥凹部直上の角層は角栓形成がみられた。真皮は浮腫状であり,真皮上層の血管周囲にリンパ球と少数の好酸球の浸潤を認め,毛細血管の増加と赤血球の血管外漏出を認めた。</p><p>診断:後天性反応性穿孔性膠原線維症</p><p>治療および経過:当院糖尿病内科でインスリンによる治療が開始され HbA1c は改善傾向となった。当科でヘパリン類似物質クリームによる保湿とベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル軟膏の外用を行い,瘙痒と皮膚症状は改善した。</p>
収録刊行物
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- 西日本皮膚科
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西日本皮膚科 84 (5), 391-392, 2022-10-01
日本皮膚科学会西部支部
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390857226420784896
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- ISSN
- 18804047
- 03869784
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可