パーキンソン病患者の睡眠時閉塞性呼吸イベントに対する心拍応答の要因解析

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<p>パーキンソン病は閉塞性の睡眠時無呼吸症候群(SAS)との併発が少なくない.PDでは交感神経が変性するのに対して, SASでは交感神経活動が亢進する.このため, SASのあるPD患者とSASのある非PD患者では, 睡眠時無呼吸イベントに対する自律神経の生理応答に違いがある可能性があり, この違いを利用することでPDを早期にスクリーニングできる可能性がある.我々はこれまでに閉塞性無呼吸・低呼吸イベントに対する心拍上昇応答量がSASのあるPD患者の方がSASのある非PD患者より低いことを報告した. しかし, 心拍上昇応答量の個人内変動が大きかったため, その要因を明らかにする必要がある.本研究では,覚醒反応の有無と睡眠段階が心拍応答に与える影響の解明を目的とした.睡眠時に計測されたSASのあるPD患者23名とSASのある非PD患者35名の心電図, SpO2, 呼吸気流, 覚醒反応, 睡眠段階のデータを解析した.その結果, 覚醒反応の有無は, 閉塞性無呼吸・低呼吸イベントに対する心拍上昇応答に影響を与えるが, どちらの場合もSASのあるPD患者群の方がSASのある非PD患者群に比べて心拍上昇応答量が低いことが明らかとなった. さらに,睡眠段階別に比較した結果,いずれの睡眠段階においてもSASのあるPD患者群の方がSASのある非PD患者群に比べて心拍上昇応答量が低いことが明らかとなった.</p>

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390857226429243264
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual60.176_2
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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