患者や看護師の行動履歴をケアに活かすためには

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抄録

<p> 新型コロナウイルス感染症が流行して3年目を迎え、この間に医療環境も大きく変化した。患者数の急増、それを支える看護師の急減という可能性を視野に入れての看護管理は難易度が高い。その中で少しでも患者の動きや看護師の動きを可視化できれば、需要に応じた看護師の配置をはじめ看護管理に活用できる余地は大きいのではないかと考える。 そこで当院では、ナースコールデータの採取を分析して患者の動きのパターンを検討したり、夜勤の看護師に加速度センサーを所持してもらい看護師の動きのパターンを推測する試みを行ってきた。患者の動きも看護師の動きもきわめて複雑性が高く、これらのデータだけで可視化することは困難である。ただ、これらの断片的なデータでも、例えば「患者の起床時刻と日の出時刻は関係するのか?」のような議論が生まれた。点と点と結べば線となり、それが平面になり、立体になり、と議論を繰り返すことで患者や看護師の動きを少しなりともデータで把握し、看護管理に活かしていくことはできるように思う。 本発表ではこれらの取り組みの現況と課題を共有し、今後の発展に繋げていきたいと考えている。</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual60 (Abstract), 127_1-127_1, 2022

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390857226429302912
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual60.127_1
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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