vHIT, VEMP を用いて手術による前庭機能改善を評価し得た小脳橋角部を占拠する錐体斜台部巨大軟骨肉腫の1例

  • 藤原 圭志
    北海道大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室
  • 山口 秀
    北海道大学大学院医学研究院脳神経外科学教室
  • 茂木 洋晃
    北海道大学大学院医学研究院脳神経外科学教室
  • 藤原 由有希
    北海道大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室
  • 本間 明宏
    北海道大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室

書誌事項

タイトル別名
  • Reversible Vestibular Nerve Dysfunction in a Case with a Giant Chondrosarcoma Occupying the Cerebellopontine Angle
  • vHIT,VEMP オ モチイテ シュジュツ ニ ヨル ゼンテイ キノウ カイゼン オ ヒョウカ シエタ ショウノウバシ カドブ オ センキョ スル スイタイ シャダイブ キョダイ ナンコツニクシュ ノ 1レイ

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抄録

<p> 前庭神経障害は小脳橋角部腫瘍で認められる最も多い神経障害の一つである. vHIT, VEMP の登場により下前庭神経を含めた機能評価が可能となった. 症例は22歳男性で左小脳橋角部を占拠する巨大軟骨肉腫の術前精査目的に当科紹介となった. 術前の vHIT, VEMP で患側の反応低下を認め, 上・下前庭神経両者の障害が示唆された. 術後, 患側 vHIT, VEMP の改善が認められ, 手術による上・下前庭神経障害の改善が客観的に確認された. 聴神経腫瘍以外の小脳橋角部腫瘍において, 手術により圧迫が解除されると神経障害の改善が認められることがある. 術前後の前庭機能評価に vHIT, VEMP が有用である.</p>

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参考文献 (13)*注記

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