南アジア原産の食用カラスウリ(Trichosanthes dioica Roxb.) における花粉貯蔵法の確立

  • HASSAN Jahidul
    Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University
  • HOSSAIN M. Mofazzal
    Department of Horticulture, Bangabandhu Sheikh Mujibur Rahman Agricultural University
  • MIYAJIMA Ikuo
    Institute of Tropical Agriculture, Kyushu University

書誌事項

タイトル別名
  • Establishment of Pollen Storage Method for Pointed Gourd (Trichosanthes dioica Roxb.) Originating in South Asia

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説明

南アジア原産で雌雄異株性の食用カラスウリは一日花(一日開花性)であるため,雄花と雌花の開花の非同期性は果実の生産上大きな問題となる.適切に貯蔵された花粉は受粉における問題を克服できる.本研究では,本種の開花時および異なる温度条件下での短期貯蔵ならびに長期貯蔵での花粉活性と花粉発芽力を調査した. -20℃で貯蔵した花粉は,室温もしくは4℃で貯蔵した花粉と比較して最も長期間にわたって良好な花粉活性と花粉発芽力を維持していた.室温で3日間4℃で1週間および-20 ℃で1か月間貯蔵した花粉の発芽率はいずれも20%以上であった.4℃でlカ月間および-20℃で4か月間貯蔵した花粉を用いて露地で人工授粉したところ,いずれも26.7% の着果がみられた.しかしながら, 4℃で3 日間および-20 ℃で2週間貯蔵した花粉を用いると80%以上の着果率となることが確認された.

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