奈良町の町家内の温熱・空気環境の形成機構分析に関する研究

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書誌事項

タイトル別名
  • Study on investigation of thermal environment and natural ventilation within Machiya in Naramachi
  • Field survey in courtyards and indoors within Machiya in summer
  • 町家の庭と屋内における夏期実測調査

抄録

本研究は、夏期の温熱環境の実測調査を通して、奈良市の旧市街地「奈良町」の町家における温熱・空気環境形成機構を把握することを目的とする。主に前庭・中庭・それらの間に位置する屋内において、温湿度、風速、グローブ温度、水平面全天日射量、放射温度、中庭と前庭の差圧の測定、気流の可視化を行った。それにより、以下の知見が得られた。測定時間全体において、地面が土の部分の方が、砂利の部分より地表面温度が高い傾向がみられた。気温は屋外よりも屋内の方が低温である傾向がみられた。風速の測定により、前庭と座敷の風速に相関がみられるが、中庭と座敷、中庭と前庭の風速の相関は弱いことが確認された。CFD解析に基づく流れ場・温度場形成メカニズムの分析が今後の課題である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390857280102233472
  • DOI
    10.24538/jhesp.45.0_57
  • ISSN
    24348007
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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