肘離断性骨軟骨炎に対する骨軟骨柱移植術の成績

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  • Outcomes of an Open Autologous Osteochondral Plug Graft for Osteochondritis Dissecans of the Elbow

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抄録

【目的】当院における骨軟骨柱移植術の術後成績を調査し,スポーツ復帰後の疼痛を明らかにすること.【対象と方法】本術式を行った80例(全例男性,平均12.6歳)を対象とした.術前肘可動域の平均は屈曲131度,伸展-12度であった.握力の患健比は平均82.6%であった.後療法は術後2週間のギプス固定,3か月でスポーツ開始,6か月で復帰とした.経過観察期間は平均25.1か月であった.スポーツ復帰状況,肘痛再発,肘再手術,最終調査時の肘可動域,握力,および罹患部以外の体の痛みを調査した.【結果】スポーツへの完全復帰は74例であった.不完全復帰の6例のうち4例に再手術が行われた.肘可動域(屈曲135度,伸展-2.5度)と握力(平均99.3%)は術後に有意に改善した.罹患部以外の体の痛みは30例にあり,腰痛10例のうち,完全復帰は5例であった.【考察】 腰痛が競技継続を妨げる要因となることが示唆された.

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