野外試験用マイクロTDRコイルプローブの校正実験
-
- 開發 一郎
- 広島大学 名誉教授
-
- Nissen Henrik
- オールボー市
-
- Mordrup Per
- オールボー大学
-
- 会田 健太郎
- 国立研究開発法人 土木研究所 ICHARM
-
- 浅沼 順
- 筑波大学
書誌事項
- タイトル別名
-
- Calibration of TDR coil probe for the soil moisture measurement
抄録
<p>地表面土壌薄層(0-5㎝深度)の土壌水分変化の把握は、土壌-大気連続系の水分交換、雨滴浸食や土壌劣化などの地表面変化および黄砂の発生のみならず小土壌動物や植生変化等の研究において基本的で重要である。さらに、AMSR2(Advanced Microwave Scanning Radiometer 2)などの地球観測衛星による土壌水分測定の検証に大きな役割を果たす。いずれも特に深度0-3㎝土壌の水分測定が期待されているが、現実に野外で地表面土壌薄層の土壌水分を深度3cmより以浅で1㎝刻みの原位置非破壊高精度で長期に測定することは不可能に近かった。Nissenら(1998)は、土壌水分移動を室内実験で微細に捉えるために、マイクロスケール(直径:4.5 mm 、センサー長さ:15 mm)の高精度の棒状型のTDRコイルプローブ(CP)を開発した。これによって深度1㎝スケールでの土壌水分測定が行えるようになった。本研究は、Nissenら(1998)のCPを野外測定用に適用するために、センサー長を長くした(土壌水分測定の代表性を高めるため)CPを作製し、センサー長の異なるCPの土壌水分測定の精度と有効性を複数の実験土を用いて室内で校正実験を行った。既知誘電率試料による実験から、CPは誘電率を絶対的に正確に測定できることが分かり、センサー長が15mmのCPは2RTDRと較べると低水分量域では感度が劣る(土壌水分測定の代表性が低いためと推測)が、センサー長30mm以上のCPは2RTDRと同程度で野外測定に使用できる可能性が高く、野外試験用にはCP40が適切であると示唆された。</p>
収録刊行物
-
- 水文・水資源学会研究発表会要旨集
-
水文・水資源学会研究発表会要旨集 35 (0), 187-, 2022
水文・水資源学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390857445989076864
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可