マルチレベル分析入門
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- 辻 大士
- 筑波大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Introduction to Multilevel Analysis
説明
<p>近年、観察研究や介入研究において、マルチレベルモデル(=一般化線形混合モデル、線形混合モデル、混合効果モデルなど、呼び名は違えど全て同じ)を用いた報告が増えている。これは例えば「地域・学校レベルと個人レベルの階層構造をもつデータ」や「個人IDにネストされた(入れ子構造にある)繰り返し測定データ」を適切に扱い、分析するための手法である。複数の地域や学校から得られたデータは、個人の特性やライフスタイルのみならず、その地域(環境、条例など)や学校(教育方針など)の要因の影響を受けているはずである。また、個人から繰り返し測定データを収集すれば、その個人内では似通ったデータが得られるだろう。このようなデータの階層性を無視して従来の分析を行うことで誤った結果を導く可能性があるため、マルチレベル分析の適用が求められる。さらに、繰り返し測定データに欠測が生じた参加者を分析対象に含めることが可能であり、選択バイアスを軽減できるという利点も大きい。本企画では、マルチレベル分析の概要について説明するとともに、体育・スポーツ・健康分野で応用された報告事例を紹介し、会員の今後の研究の一助となることを目指す。</p>
収録刊行物
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- 日本体育・スポーツ・健康学会予稿集
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日本体育・スポーツ・健康学会予稿集 72 (0), 61-, 2022
一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390857457063351424
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- ISSN
- 24367257
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可