Hemitransfixionアプローチ鼻中隔前弯矯正術におけるDual Knot Fixation法の有用性に関する検討

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  • Usefulness of Dual Knot Fixation Method for Correcting Nasal Septum Deviation Hemitransfixion Approach

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抄録

<p>鼻中隔前弯に対する鼻中隔矯正術においては,鼻中隔尾側端からの手術操作を要し,hemitransfixion切開やopen septorhinoplatyアプローチによる手術の適応となる。軟骨性鼻中隔と骨性鼻中隔の発育不均衡,L-strutが接する前鼻棘の偏位,大きな上顎骨鼻稜,またこれらが複合要因となり構造上脆弱な鼻中隔軟骨尾側部に歪み,つまり前弯が生じるとされる。外鼻変形のない前弯は鼻中隔矯正術(鼻内法)の適応と考えられている。その際,余剰となる鼻中隔軟骨を適切な大きさにトリミングするため,鼻中隔尾側部と前鼻棘の接合を一旦離断,トリミング後に再固定するanchor sutureが必要となる。鼻内法ではワーキングスペースが狭く,縫合操作に難渋することが多い。</p><p>今回われわれは,鼻中隔前弯に対する鼻中隔矯正術(鼻内法)の鼻中隔軟骨-前鼻棘再固定として,これまで報告されてきた8の字縫合法と新規縫合法であるDual Knot Fixation法を比較検討した。いずれの縫合方法でも,自覚的,他覚的に術後改善を認めた。anchor sutureに要する時間はDual Knot Fixation法のほうがより短時間であり,術者にとってストレスの少ない有用な手法と思われた。</p>

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