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- 沢村 亙
- 朝日新聞
書誌事項
- タイトル別名
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- The American Perspective on East Asia: Intertwined Foreign Policy, Domestic Affairs, and the Role of Media
- ──絡み合う外交と内政, そしてメディアの役割
抄録
<p> 米国でいまアジア系市民に対する憎悪犯罪が急増している。トランプ大統領による「中国ウイルス」連呼などの影響もあるが、アジア系の場合はルーツのあるアジアの国々と米国の関係のありようが、そのパーセプションを左右する傾向が強い。近年、米国の政策決定層は党派を問わず、特に中国への対抗意識を急速に強めてきた。背景には、軍事、経済、科学、価値観などでの米国の「一強」がもはや盤石ではないという自信の揺らぎに加え、台頭する中国が米国内で格差をもたらすグローバル化の負の象徴ととらえられ、不満の矛先が向かいやすい現実がある。米国のメディアも近年、良質な政治・国際報道に力を入れてきた伝統メディアが退潮する一方、感情に訴えやすいSNSやトークラジオが影響を持つようになった。分断のあおりを受けたメディアがさらに偏見をあおる構図だ。その悪循環を絶ち、冷静なアジア観を築く方策を、米国に駐在したジャーナリストの視点から論じる。</p>
収録刊行物
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- 学術の動向
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学術の動向 27 (8), 8_57-8_60, 2022-08-01
公益財団法人 日本学術協力財団
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390857468907540992
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- ISSN
- 18847080
- 13423363
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可