痛み診療の現場における2019年および2020年の有害事象について―日本ペインクリニック学会安全委員会調査報告―

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  • Adverse events in pain treatment in 2019 and 2020: a report from the Committee on Safety of the Japan Society of Pain Clinicians

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<p>日本ペインクリニック学会安全委員会では,2009年より毎年ペインクリニック専門医指定研修施設を対象に有害事象調査を行っている.本稿では,2019年および2020年の2年間にわたる有害事象および施設情報報告をもとに調査,分析を行った結果を報告する.【方法】国立大学病院長会議医療安全管理協議会の定めた「インシデント影響度分類」のレベル3a以上および学会の定めた項目としてその他(社会的問題や部位の間違い)を報告対象とし,レベル3b以上は詳細な報告を依頼した.【結果】2年連続98%の施設から回答が得られた.鎮痛薬・鎮痛補助薬に関するレベル3b以上の重大な有害事象として2019年が8件,2020年が7件,神経ブロック・インターベンショナル治療に関する重大な有害事象として2019年が64件,2020年が52件報告された.【まとめ】重大な有害事象は毎年減少することなく一定の件数が報告されており,今後も有害事象の発症要因や状況の究明と把握を行い,学会内での情報共有の強化と再発防止に向けた対策の提言を行っていく方針である.</p>

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