CX-60のシャシーダイナミクス技術

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書誌事項

タイトル別名
  • Chassis Dynamics Technology for CX-60

抄録

<p>マツダが一貫して追求し続けていること,それはクルマが身体の一部になったかのようになじみ,意のままに気持ちまでも通じ合う「人馬一体」によって,ドライバーに感動や活力,自信を感じてもらうことである。そのための開発哲学が,人を徹底的に研究し人の本来もつ能力や感覚を最大限に活用する「人間中心の開発哲学」である。CX-60では,人が道具を体の一部のように同化する人間の能力「身体拡張能力」に着目した。</p><p>この能力を最大に発揮するためのポイントは,以下の3点である。</p><p>(1)人の操作に対するクルマの反応が素早くシンクロする,すなわち操作とクルマの挙動の時間変化が一致すること</p><p>(2)路面の凹凸などによる外乱や人の操作側の変化があってもシンクロが持続すること</p><p>(3)クルマの反応を,五感で正確に感じ取れること</p><p>この3点について新設計のサスペンションを始め,力の伝達経路に沿ってシート骨格に至るまで徹底的に見直しシャシーダイナミクスを作り込むことで,あたかも「脳とクルマが直結」しているかのような感覚と従来商品を大幅に超える人馬一体を実現した。</p>

収録刊行物

  • マツダ技報

    マツダ技報 39 (0), 68-73, 2022

    マツダ株式会社

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390857512439789440
  • DOI
    10.34338/mazdagihou.39.0_68
  • ISSN
    21863490
    02880601
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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