手術時手袋穿孔時の血液体液暴露の検討

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  • Exposure to blood and body fluids during surgical glove perforation.

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抄録

<p>手術時手袋は術中に破損することがあり,その破損部より血液体液暴露が起き,医療従事者と患者の双方に医療関連感染のリスクが発生する。これらのリスクを回避するため,手袋の2重装着や術中手袋交換が推奨されている。手袋の2重装着や手袋交換によって,手袋の破損率は減少するが,手袋破損部を通してどの程度の血液体液暴露が発生するかを正確に検討した報告はない。そこで今回,消化器外科手術における手袋破損部を介した血液体液暴露頻度を,ルミノール発光反応を用いて検討した。その結果,手袋の破損が発生した場合,開腹手術で73.0%,鏡視下手術で59.6%と高率に血液体液暴露が起こることが証明された。消化器外科手術において開腹手術だけでなく,鏡視下手術においても手袋は2重装着をすることが血液体液暴露リスクを低減し,医療関連感染の予防につながると思われた。</p>

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