多発外傷診療における消化器外科医教育
書誌事項
- タイトル別名
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- Education of the surgeons in gastroenterology for multiple trauma care
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抄録
〔要旨〕長崎大学病院では,腹部外傷手術を消化器外科医が担当している。以前は腹部外傷の診断がついた後で連絡を受け,診療を開始していたが,2014年以降は患者搬入時から救急医と協力して初期診療にあたるようになった。また,院内勉強会や若手医師を対象としたカンファレンスの定期開催,他施設との症例検討会により経験症例を広く共有しているほか,外傷手術修練として年2回のcadaverトレーニングを行っている。これらの取り組みの成果を検証した結果,2014年以降のシステム導入後は来院から手術までの時間が短縮傾向となり,ダメージコントロール戦略の浸透とともにopen abdomen managementの件数も有意に増加していた。診療科が細分化された地方の大学病院において,われわれの構築した診療・教育体制は診療科間の連携に効果的に機能し,院内外傷チームの構築と成熟に寄与していると考えられた。
収録刊行物
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- Japanese Journal of Acute Care Surgery
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Japanese Journal of Acute Care Surgery 12 (1), 66-70, 2022
一般社団法人 日本Acute Care Surgery 学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390857534498005120
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- ISSN
- 2436102X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可