人道支援をめぐる日本のアフリカ研究

書誌事項

タイトル別名
  • Humanitarian Aid in African Studies:
  • Trends and Prospects
  • ─傾向と課題

抄録

<p>1990年代以降にアフリカで生じた武力紛争をめぐる「国際社会」の行動や人道支援のありかたについては,主に政治学者や人類学者による研究の対象となり,実務者を交えた議論がなされてきた。筆者は,日本アフリカ学会の末席に加わりつつ,2003年から2015年まで国際的な非政府組織 (NGO) であるオックスファムの人道部門の政策を担当していた。オックスファムは,国境なき医師団と並んで,1990年代以降の人道支援をめぐる国際的議論を牽引した団体のひとつであり,とりわけ英語圏のアフリカ研究や人道支援研究においては分析や批判の対象になっている。本稿は,そのような組織の人道部門職員としての経験も交えながら,1990年代以降の人道支援をめぐる英語圏と日本におけるアフリカ研究の大まかな傾向を比較する作業を通じて,日本のアフリカ研究にみられる議論の特徴や課題を浮き彫りにすることを試みる。</p>

収録刊行物

  • アフリカ研究

    アフリカ研究 2021 (100), 47-51, 2021-12-31

    日本アフリカ学会

参考文献 (1)*注記

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