Herbaceous plant diversity in green spaces of Osaka Prefecture University.

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  • 都市緑地における草本植物の種多様性-大阪府立大学中百舌鳥キャンパスの事例

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大阪府立大学中百舌鳥キャンパスの緑地(以下、キャンパス緑地)で草本植物の種多様性やその成立要因を環境との関係から解析した研究を元に,植生の違いに影響する環境要因について紹介した.24ヶ所の調査地全体ではステップポイント法によって春に125種,夏に114種の草本植物が記録され,調査地ごとの種数の平均は春と夏でそれぞれ21.4種と19.9種であったことから,キャンパス緑地の草本植物の種多様性は出現種の異なる緑地が集まって構成されており,種数は土壌環境によって異なり,pH,可給態リン酸,硬度,水分量が高いほど種数は少なく,全窒素と全炭素が多いほど種数は多いという関係が示された.また, NMDSによって,春の種組成には土壌の硬度,pH,全炭素および相対照度が関係し,夏では加えて全窒素が関係していることが示された.キャンパス緑地は大きく3つの植生グループに分類された.植生グループ1は樹木密度の高い緑地で,種数が多く,とくに多年生在来種の割合が高く,土壌pHと相対照度が低かった.植生グループ2には芝生地が含まれ,種数が少なく,一年草や外来種の割合が高かった.土壌硬度とpHが高く,全炭素と全窒素は少なく,相対照度は高かった.植生グループ3は,種数が少ないが,他の植生グループには出現しない在来多年生草本を含み,侵略的外来種の繁茂も目立っていた.ウッドチップ材の施工地が含まれ,土壌硬度は低く,土壌pHは中程度で,全炭素と全窒素は多く,相対照度は高かった.植生グループ1には,タンポポ属やスミレ属の在来種や,絶滅危惧ⅠB類のアゼオトギリも出現した.一方,植生グループ2や3は土壌pHが高いために外来種が侵入しやすい環境であると考えられた.そして,これらの結果を元に,都市緑地の管理のあり方について考察した.

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390857593515298304
  • DOI
    10.24463/iuws.14.0_12
  • ISSN
    24242551
    21858977
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • KAKEN
  • Abstract License Flag
    Allowed

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