ブラジル・パラナ州カストロランダにおけるオランダ系移住地の創設と発展要因
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- 丸山 浩明
- 立教大学文学部
書誌事項
- タイトル別名
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- Establishment of the Dutch Settlement and Its Development Factors in Castrolanda, Paraná State, Brazil
- ブラジル ・ パラナシュウ カストロランダ ニ オケル オランダケイ イジュウチ ノ ソウセツ ト ハッテン ヨウイン
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説明
多民族国家のブラジルにおいて,各国移民の経済・社会・文化的発展とその要因を明らかにすることは,国民国家の成り立ちを解明する上で重要な研究課題である。ブラジルのオランダ人移民は,その数において圧倒的にマイノリティーであるが,とりわけ園芸農業,畜産業,乳業分野での貢献や活躍ぶりは際だって大きい。本研究は,ブラジルにおけるプロテスタント系の代表的なオランダ系移住地であるパラナ州カストロ市のカストロランダを事例に,移民の歴史や移住地の発展要因を実証的に解明することを目的とした。その結果,「二国間移民協定」に基づく国家的支援,先着同胞移民や宗教団体による移住環境の整備,福音改革派教会を中心に醸成されたオランダ系コミュニティの堅固な連帯意識や植民当初の族内婚による安定した移住地生活が,当該移住地の経済・社会・文化的発展に大きく寄与したことが明らかになった。
収録刊行物
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- 地理空間
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地理空間 15 (1), 25-48, 2022
地理空間学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390857593515299712
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- NII書誌ID
- AA12471203
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- ISSN
- 24334715
- 18829872
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- HANDLE
- 2241/0002006104
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- NDL書誌ID
- 032307127
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可