S状結腸捻転と盲腸捻転に対して待機的にSharon手術とその小開腹創を利用した腹腔鏡下盲腸固定術を施行した1例

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タイトル別名
  • Elective Laparoscopic Cecopexy and Sigmoid Colon Resection (Sharon Operation) for Cecal and Sigmoid Volvulus: A Case Report

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説明

<p>症例は66歳男性.S状結腸捻転に対して3回の内視鏡整復歴がある.今回,腹痛を主訴に救急要請し搬送されたが病院到着時に腹痛は改善傾向であった.CTではS状結腸捻転は否定的であった.盲腸が左上腹部位置しており,虚脱した上行結腸は十二指腸の足側を左側から右側へ走行し,造影効果の減弱を認め盲腸捻転と診断した.検査後に腹痛は消失したため自然に整復されたものと判断し,後日待機的手術を行った.術式はS状結腸捻転の再発防止のため左下腹部の小切開創からのS状結腸切除術,盲腸捻転の予防のため腹腔鏡下盲腸固定術とした.S状結腸捻転と盲腸捻転に対する緊急手術は血流障害を伴い開腹手術での腸管切除が余儀なくされることが多いが,本症例は待機手術が可能でありリスクと侵襲を軽減させるための工夫を行ったため報告する.</p>

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