1型糖尿病の診療における治療者の役割

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タイトル別名
  • The Role of the Therapist in the Treatment of People with Type 1 Diabetes

抄録

<p>この10年間で,九州大学病院心療内科を受診する1型糖尿病をもつ人の主訴は大きく様変わりした.以前は,過食やインスリンオミッションを伴う摂食障害を併発した人が受診者の大半を占めていた.一方,近年では,摂食障害併発例の紹介は減り,器質的な異常を認めない身体症状が主訴の人が増えている.当然のことであるが,受診者それぞれに病態は異なり,それに応じて治療法も異なる.本稿の前半では,病態を考えるうえで知っておきたいセルフスティグマの概念,1型糖尿病をもつ人の状態に合わせた3段階の心理社会的ケアについて紹介する.後半では,近年当科を受診した1型糖尿病をもつ人を,試験的に病態別に4つのタイプに分けて,有効と思われる治療法および治療者が果たすべき役割について考察する.</p>

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 63 (1), 27-32, 2023

    一般社団法人 日本心身医学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390857593519204864
  • DOI
    10.15064/jjpm.63.1_27
  • ISSN
    21895996
    03850307
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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