ライオンの免疫介在性溶血性貧血の１例

千葉 友章, 堂前 弘志, 北川 和也, 坂牧 朝仁, 大井 毅, 吉村 久志, 山本 昌美

doi:10.5686/jjzwm.27.145

ライオンの免疫介在性溶血性貧血の１例

DOI Web Site Web Site 参考文献7件

千葉友章

いしかわ動物園
堂前弘志

いしかわ動物園
北川和也

いしかわ動物園
坂牧朝仁

いしかわ動物園
大井毅

いしかわ動物園
吉村久志

日本獣医生命科学大学獣医保健看護学科病態病理学研究分野
山本昌美

日本獣医生命科学大学獣医保健看護学科病態病理学研究分野

書誌事項

タイトル別名

A case of Immune-Mediated Hemolytic Anemia in a Lion
ライオンノメンエキカイザイセイヨウケツセイヒンケツノ 1レイ

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抄録

<p>血尿と貧血を示し，血液検査から免疫介在性溶血性貧血（Immune-mediated hemolytic anemia：IMHA）が疑われたライオン（Panthera leo）に免疫抑制療法を行ったが，奏功せず第93病日で死亡した。病理検査では，腎臓の尿細管壊死が顕著であり，溶血の影響が考えられた。ライオンにおけるIMHAの報告例はなく，今後さらに効果の高い免疫抑制療法の検討を行う上でも，貴重な症例である。</p>