人工市場を用いた値幅制限・空売り規制・アップティックルールの検証

DOI
  • 水田 孝信
    スパークス・アセット・マネジメント株式会社 東京大学大学院工学系研究科
  • 和泉 潔
    東京大学大学院工学系研究科 JST さきがけ
  • 八木 勲
    神奈川工科大学情報学部
  • 吉村 忍
    東京大学大学院工学系研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation of a Price Variation Limit, a Short Sell Regulation and a Up-Tick Rule using by Articial Market Simulations

抄録

<p>バブル崩壊時や金融危機時に重要である学習プロセスを実装した人工市場を用いてシミュレーションを行い,値幅制限制度と完全空売り規制,およびアップティックルールの効果を比較した.その結果,規制がない場合にバブル崩壊がおこるとファンダメンタル価格よりもさらに価格が下落するというオーバーシュートが発生することが分かった.一方,規制がある場合はオーバーシュートが発生せず効率的な市場となることが分かった.しかし,完全空売り規制とアップティックルールは平常時に,割高な価格でしか取引されないという副作用をもっていることが分かった.これらを総合すると,値幅制限制度が平常時の副作用も無く,もっとも効率的な市場をもたらす可能性があることを示した.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390857690051683072
  • DOI
    10.11517/jsaisigtwo.2012.fin-009_03
  • ISSN
    24365556
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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