語彙学習の通説は児童にも当てはまるか

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  • Can Myths from Vocabulary Learning be Applied to Japanese Elementary School Students?
  • ゴイガクシュウ ノ ツウセツ ワ ジドウ ニ モ アテハマル カ

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従来の外国語語彙指導研究の主な目的は,どのように目標語彙を外国語学習者に提示すれば,長期記憶に保持されやすくなるのかについてであった。そのため,語彙そのものが持つ側面の研究よりはむしろ,認知心理学などの他分野での知見を利用して,語彙習得研究を記憶研究と掛け合わせて数多くの実験が行われてきた。今日では,膨大な研究成果に基づいて,どのように目標語彙を提示すれば効果的かに関して,数多くの語彙学習方法が提案されている。しかし,従来の語彙指導研究では大人の学習者を実験の対象としており,その学習方法や指導方法が児童を対象にした場合でも同様に効果的かどうかは慎重に議論する必要がある。本稿では,語彙習得研究分野,および認知心理学研究分野で定着しつつある語彙学習,語彙指導における通説を紹介し,大人の学習者と子どもを対象にした研究を比較することで,日本の小学校英語教育における語彙指導の示唆を与える。

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