中学生の食生活の実態と骨粗鬆症に関する知識との関連について : 附属札幌小学校での授業実践の検証を通して

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タイトル別名
  • Relationship between the Usual Eating Style and Osteoporosis in Junior High School Students : Based on Seminars in Sapporo Elementary School
  • チュウガクセイ ノ ショク セイカツ ノ ジッタイ ト コツソショウショウ ニ カンスル チシキ ト ノ カンレン ニ ツイテ : フゾク サッポロ ショウガッコウ デ ノ ジュギョウ ジッセン ノ ケンショウ オ トオシテ

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抄録

近年,患者数が増加傾向にある「骨粗鬆症」は,老年期に始まるものではなく,若年期の栄養・運動などの日常生活にその基礎があり,成長期に骨量を十分に増加させて高い最大骨量を確保することが重要とされる。つまり,成長期にいかに良質な骨をつくるかが予防のポイントとなる。本研究では,骨の量を高められる時期が12歳~18歳であることを踏まえ,小学6年生を対象に骨に関する授業を実践し,この授業を受けた対象者が2年後にどれくらいの知識を有し,日常の生活行動に活かしているかを質問紙調査と食物摂取頻度調査を基に明らかにした。これらの結果から,時間経過後も知識は有しているが,それが実際の食生活や運動などの行動には結びついていないという実態が分かった。特に,食物摂取頻度調査の結果から,カルシウムの摂取量は食事摂取基準値の半分にも満たない状況が明らかになり,さらなる食事や生活習慣の改善に向けた取り組みが必要と考える。

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