管楽器基礎奏法におけるテクニカルアスペクトの解析と再考 : 伝統的基礎練習「タンギング,リップスラー」の本質

書誌事項

タイトル別名
  • Reconsideration and Analysis of Aspects of the Fundamental Technique for Wind Instruments : The True Nature of “Tonguing and Lip Slur” as Traditional Basic Training
  • カンガッキ キソ ソウホウ ニ オケル テクニカルアスペクト ノ カイセキ ト サイコウ : デントウテキ キソ レンシュウ 「 タンギング,リップスラー 」 ノ ホンシツ

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抄録

本論は,管楽器の基本奏法や原理に関して紐解いた前二論を受けて,より実践性をもって取り上げられている練習法について様々な考察を展開したものである。日本をトップランナーとして今や世界の管楽器および吹奏楽のレヴェルはおそらく,そのレパートリーやメソードの数の豊富さ,そして従事する人口から見て,弦楽器や合唱のような他のアンサンブル媒体をしのいでいると考えられる。しかしながら,その演奏のための基礎教授メソードは数十年前のものすなわち先の大戦戦中戦後のものと質的には未だほとんど変わっていない現状が続いている。この憂うべき状況を鑑み,全自動万能の社会文化で育った現代人の様相に即し,本質的に普遍的な管楽器奏法についての研究が急務であると確信している。今回はより実践的技術に直結する代表的な二つの基礎練習に視点をあて,その本質をつまびらかにし,効果的な練習方法を提示することを目的としている。

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