書誌事項
- タイトル別名
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- Effectiveness of Itinerant Consultations including Developmental Testing
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抄録
巡回相談は学校現場において活用されているが,統一的なモデルが存在しない.本研究では,生活保護世帯が多く,援助資源が限られるA市に着目し,教員の視点から発達検査を含む巡回相談の有効性を明らかにすることを目的とした.小学校を対象に,巡回相談を利用したことがある教員と利用したことがない教員9名に半構造化面接によるインタビュー調査を実施した.その結果,教員は巡回相談に対して好印象であり,教員が感じている困り感を解消する一つのツールとして巡回相談が利用されていることが示された.また,担任教諭や保護者が変容し,子どもに良い影響を与えていること,良い影響を与えられることで子どもが変容すること,担任教諭と保護者や特別支援教育コーディネーターをつなぐ役割があるなどの効果を感じていることが明らかとなった.これらのことから,発達検査を含む巡回相談の有効性と他の地域における援助モデルになる可能性について考察した.
収録刊行物
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- 学校臨床心理学研究 : 北海道教育大学大学院教育学研究科学校臨床心理学専攻研究紀要
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学校臨床心理学研究 : 北海道教育大学大学院教育学研究科学校臨床心理学専攻研究紀要 18 59-73, 2021-03
北海道教育大学大学院教育学研究科学校臨床心理専攻
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390857777804323072
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- NII論文ID
- 120007003252
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- NII書誌ID
- AA12091880
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- ISSN
- 13497251
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
- KAKEN