個別ファイルを用いた口腔ケアの取り組み

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抄録

要旨:当施設では、1日2回口腔ケアを実施しているが、開口を拒否する利用者に対しては無理強いしていなかった。その為、口腔内の汚れが完全に除去されず、口腔内が不衛生な状態の利用者がいた、また職員の口腔ケアの方法も統一されておらず、一定のマニュアルも存在しなかった。そこで今回私達は、開口を拒否する利用者に対し、歯科衛生士が口腔内診査とカラーテスターを用いたプラークの染出してストを行った。その後、個々に合った口腔ケアファイルを作成し、毎日継続して口腔ケアを行った。個別ファイルを作成したことで、職員の口腔ケア方法が統一して運用され、開口を拒否していた利用者が開口してくれるようになった。職員の口腔ケアが手技的にも改善された結果、口腔内の清潔が保てるようになり、利用者のQQLの向上につながった。

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