L4-S1 2椎間 後方椎体間固定においてS2仙骨翼螺子はL5-S1骨癒合に有利である
書誌事項
- タイトル別名
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- Advantages of S2 Ala Screws for L5-S1 Bone Union in Cases of Two-Level L4-S1 Transforaminal Lumbar Interbody Fusion
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抄録
<p>はじめに:腰仙椎部を含む多椎間後方椎体間固定において,S2仙骨翼螺子を追加挿入する事でL5-S1間骨癒合が向上するかを検証した.</p><p>対象と方法:2011年から10年間に行われた初回L4-S1 2椎間経椎間孔的腰椎椎体間固定術(TLIF)のうち,術後1年以上経過観察できた70症例を対象とした.S2仙骨翼螺子を追加挿入した群(S2群)42例としなかった群(S1群)28例に分け,性別,年齢,Body Mass Index,手術時間,出血量,術前・最終観察時単純X線写真機能写L4/5角・L5/S1角及び腰痛疾患JOAスコア,術前傍脊柱筋脂肪化面積,最終観察時ケージ周囲骨架橋及びケージ沈下,再手術の有無を調査した.</p><p>結果:最終観察時のL4/5角,L5/S1角前後屈時の差はS2群が有意に小さく,L5-S1間の骨癒合率はS2群で有意に高かった.JOA score改善率はS2群が有意に高く,再手術率はS2群で有意に低かった.男女比,手術時間,出血量,ケージ沈下,傍脊柱筋脂肪化面積は両群間に有意差はなかった.</p><p>結語:L4-S1 TLIFにおいて,S2仙骨翼螺子追加設置はL5-S1骨癒合に有利である.</p>
収録刊行物
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- Journal of Spine Research
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Journal of Spine Research 14 (1), 10-17, 2023-01-20
一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390857777804772480
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- ISSN
- 24351563
- 18847137
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可