パームメチルエステルの燃焼シミュレーションに向けたサロゲートモデルの探査

  • 朝原 誠
    東海国立大学機構岐阜大学工学部
  • 武藤 智大
    東海国立大学機構岐阜大学大学院自然科学研究科
  • 上原 拓磨
    東海国立大学機構岐阜大学大学院自然科学研究科
  • 神谷 朋宏
    東海国立大学機構岐阜大学大学院自然科学研究科
  • 宮坂 武志
    東海国立大学機構岐阜大学工学部

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation of Surrogate Models for Combustion Simulation of Palm Oil Methyl Ester

抄録

<p>パームオイルメチルエステル(PME)は安定供給が可能なグリーン燃料として注目されている.本研究では,数値シミュレーションによりPMEの燃焼性能を普遍的に評価するため,実燃料の模倣性,再現性に優れるPMEサロゲート燃料の候補を選定し,さらに,燃焼性能の予測性に優れるPMEサロゲートモデルを探査した.メチルエステルは,炭素鎖の長さに大きく関わらず,類似した燃焼特性を示すため,炭素鎖長の異なるメチルエステルから,入手が容易であり,かつ,PME実燃料と同等の総発熱量を有する直鎖型メチルエステルを調査し,ブタン酸メチル(C5H10O2),オクタン酸メチル(C9H18O2),デカン酸メチル(C11H22O2)をPMEサロゲート燃料の候補として選定した.さらに,それぞれのメチルエステルの代表的な詳細反応機構において,着火遅れ時間を比較した.その結果,Dayma et al.(2011)によって構築されたオクタン酸メチルの詳細反応モデルが着火遅れ時間の実験値に最も近い値を得ることがわかった.続いて,層流燃焼速度を比較した結果,Gail et al.(2007)によって構築されたブタン酸メチルの詳細反応モデルが層流燃焼速度の実験から得られる傾向に最も近いことがわかった.</p>

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参考文献 (19)*注記

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