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- 上村 知春
- 国立民族学博物館
書誌事項
- タイトル別名
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- An Ethnography of Finger Millet Cultivation: A Case of West Gojjam Zone, Amhara Region, Northwestern Ethiopia
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抄録
エチオピア北部に居住するアムハラ人の主食は一般に、エチオピア原産のイネ科穀類テフ(t'ef – Eragrostis tef)をもとにつくる、乳酸発酵した薄焼きパン(インジェラ)であると説明される。しかし、エチオピア北西部西ゴッジャム県の農民の多くは、テフではなくシコクビエ(dagusa – Eleusine coracana)を栽培し、それからつくるインジェラを日々食べている。本稿の目的は、アフリカ地域研究で等閑視されてきた、アムハラ人によるシコクビエの栽培過程を、民族誌的に明らかにすることである。かれらは牛耕により畑を耕し、脱穀をする。農作業のおもな担い手は男性であるが、それは女性や子どもとの協働によって実現されていた。おおよそ8カ月間の作業過程を経て収穫物を前にしたとき、人びとは酒やインジェラを共食し、生活の糧を手にしたよろこびと感謝の意を表した。かれらは環境の変化に対応しながら栽培植物の種類を選択し、人間関係・社会関係を包み込む食生活を維持してきたのである。
収録刊行物
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- 農耕の技術と文化
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農耕の技術と文化 31 15-42, 2022-07-25
農耕文化研究振興会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390857822163901824
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- NII書誌ID
- AN10427574
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- HANDLE
- 2433/278685
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- ISSN
- 09199993
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可