水理模型実験による伝統的空石積み護床工の減勢機能の定量的評価

書誌事項

タイトル別名
  • QUANTITATIVE EVALUATION OF ENERGY DISSIPATION FUNCTION OF TRADITIONAL DRY MASONRY BED SILL BY HYDRAULIC MODEL EXPERIMENTS

説明

<p> 伝統工法の一つである空石積み護床工は,その自然環境との親和性の高さからNature-based Solutionsとしての価値が見直されつつある。しかし,その治水機能については定量化されていないため,治水構造物としての価値づけが適切になされていない。本研究では、空石積み護床工の有する治水機能を水理模型実験により定量的に明らかにすることを試みた.模型縮尺は1/30とし,現地の測量結果およびフルードの相似則に従い実験条件を設定した.水理模型は対象とした空石積み護床工と,一般的なコンクリート構造の護床工についても作成し,同様の条件で実験を行い,比較検討を行った.その結果,空石積み護床工は優れた流速減勢機能を有することが明らかとなった.最大流速を野面空石積み護岸の設計流速以下に抑えられることも明らかとなり,河道内構造物の安全性を高めることが示唆された.</p>

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