AI利用システムによる患者の転倒予防のためのリアルタイム・リスクアセスメントおよびリスク低減方策決定支援方法
-
- 難波 孝彰
- パナソニックホールディングス株式会社プロダクト解析センター
この論文をさがす
説明
<p>患者の転倒転落事故削減,および医療スタッフの見守り負荷を軽減することを目的とする。 本稿では,人工知能(AI,特に深層学習)を患者の転倒転落リスクアセスメントおよびリスク低減方策の選択に適用し,ロボット技術でアシストする方法について紹介する。本方法を用いて,患者数に応じて工数がかかり経験や能力に依存しがちなリスクアセスメントの自動化,および時々刻々と変化する患者の状態に応じて,素早く適切に対処する必要はあるがインシデント後になりがちなリスク低減方策のリアルタイム化を図る見守り支援システムを構築する。</p><p>アプローチとして,まず,患者の転倒転落リスク1 次スクリーニング向けのリスクアセスメントについて,深層学習を用いて自動化する場合の例を紹介する。次に,患者の院内での転倒転落事故防止向けに自律移動ロボットを用いて,患者とその周囲環境の状況把握を行い,リスク低減方策として介入方法を深層強化学習によって決定し,医療スタッフに情報提供,および介入方法の決定を推奨支援する見守りアシストシステムの例を紹介する。 最後に近年の取り組みとして,AI を利用した見守りアシストシステムへの代表的な看護理論の適用についても紹介する。</p>
収録刊行物
-
- 日本転倒予防学会誌
-
日本転倒予防学会誌 8 (3), 5-8, 2022-05-09
日本転倒予防学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390857844453780864
-
- ISSN
- 21885710
- 21885702
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可